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父への最後の贈りもの

  • Hiroko 
  • 2025年10月28日
  • 読了時間: 4分

フランス・ノルマンディー地方からこんにちは!

フランスでテレビ撮影をした思い出を、区切りながら綴っています。

 

フランス新聞社取材記事

先週の10月21日は、父の命日・撮影終了日でした。


父への感謝と共に、更新する予定だったのに、思い出話を書いていたら、ちょっと悲しくなって、ノート更新の間隔が空いてしまいました。

 

でも、その時の思い出も含めて、今日は「娘の活躍する姿を見たかった父への最後の贈り物」を書きたいと思います。

 


父は建築家でした。

なんでも器用に作れる、魔法のような手を持った父。

父が闘病中に帰国した時に見せたノルマンディーにある「りんごの礼拝堂」の本を見て、感心していた父。

 

見せてあげたいと思っていた「バニョル・ド・ロルヌ」には、パリが華やいだ「ベル・エポック時代」に、パリから多くのブルジョワ階級の人々が温泉療法のためにこの町を訪れ、ヴィラが建設されました。

ベルエポック地区

その名も「ベル・エポック地区」と名付けられ、1991年に景観的文化財保護区域に指定。

厳重な規則の元に建てられた素晴らしい建築の家は、今も残っており、私が父に見せてあげたいなと思った地区でした。

 

観光局長さんのお計らいで、この地区を当時の馬車・当時の衣装をきた運転手さんと共に散歩。でも、出だしから馬車が壊れてしまうハプニングも発生したのですが(すぐに直して撮影はできました!)なんとか無事に成功!

 


でも、撮影が始まってから終わるまで、女優さんからの質問ややり取りは、「ぶっつけ本番」!

どんな質問が来るのか?!いつもドキドキでした。


その場ですぐにフランス側の担当の方に通訳しないといけないし、説明が返ってきたらきたで、またそれを日本語へ。知らない単語や専門知識も出てくることも想定して、かなり色々と調べに調べ、手元には撮影中もかなりの資料を持ちながら動いていました。

 

 

もちろん、間違えも失敗も多々😅

説明がたどたどしくて、あーもっとスムーズに会話できたら・・・と何度も思いつつも、無事2日間の撮影が終了。

 

最終日は撮影隊の皆様とノルマンディーの郷土料理屋さんで和気藹々とご飯を食べつつ、蓋を開けてみたら、すべての施設―ブティックでのちょっとした贈り物や、レストランの食事代、すべてが現地から無料でご提供いただける、という結果に、撮影隊の皆様も「ここまで無料ですべてを提供していただいたのは初めてかもしれない」と、驚くほど。

 

現地に通い詰めて、交渉して、見学して、日本のテレビ撮影のためだけでなく、現地のその後の観光も含めたプランも色々と考えたりしていたので、本当に良い関係が作れたなと、安堵感と共に撮影を終えた翌日の朝。

 

父が亡くなった連絡を受けました。

 

 

撮影を終えた安堵感と、込み上げる悲しみと、「父に見せたかった」景色が脳裏をよぎり、その後イタリアへと移動する撮影隊の皆様の見送り時には号泣した姿で・・・という形に。あまりの変化をすぐに察してくださった女優の高橋由美子さんは、何も言わずにそっと抱きしめてくださって、我慢していた感情がさらにぐっと込み上げてきたのを今でも覚えています。

 

「この景色を父にプレゼントしたかった。。。」

 

前日に見た夕焼けが、ノルマンディー生活で見た初めての見事な夕焼けだったのは、

きっと父からの「サヨナラ」のメッセージだったのかもしれない。


撮影時にふと「落ち着いて」と聴こえてきたあのメッセージは、もしかしたら「父からだったのかな」


 

色々な思いが込み上げてきます。

 

ヒーラーさんや霊能者さんとの交流も多かった我が家。

 

帰国してから観てもらったら、やはり、「お父様、後ろでお嬢様の撮影を見守っていましたよ」と。きっと、「ふわっと飛んできて一緒に景色を見たかったのでは?」とおっしゃってくれた霊能者さん。

 

「ちょっと 言葉に詰まる場面で « そうじゃないよ・・・もっと表現豊かに! »みたいに思われていたところもあったみていですよ」なんて、具体的なところまで言われると、ぶっつけ本番・台本なしの撮影で感じていた私の感情がそのまま父に伝わっていたんだ、と 涙が溢れてとまらない :

 

「やっぱ 私のお父さん」

 

どこまでも家族思いで、娘を心配しての心配りと優しさのある父に、今でも涙があふれてきます。

 

母も今ではもう天国だけれど、改めて思うのは、本当に温かい »両親 »の元に生まれてこられたな、育ててくれてありがとう。

そんな思いを命日だった先週21日に感じました。

 
 
 

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